24 songs of 2019
ご無沙汰しております。リヲです。
2018年度は100曲で作ったこのプレイリスト、今回は厳選して私の年齢と同じ24曲に絞ってみました。24歳、そして2019年はとにかく転機の一年であり、たくさんの音楽に支えられた一年でもあったので、記念ということで。
それでは早速。
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踊ってばかりの国 / ghost
「光の中に」より
すべてがはじまる音。2019年について書く上で、一曲目はこれ以外考えられませんでした。 イントロが始まるまでの1分52秒。忙しない日々にざわつく心が凪ぎ、ほころびを音が埋め、満ちてゆくような感覚になります。ドラムの繊細なシンバルワークからタム回しへの振り幅、重ねられたギター、すべてかっさらってゆくベース、そしてヴォーカル。アウトロがあっけないところもまた良い。そしてやはりこの曲はMVの印象が強いです。平成最後の大晦日、渋谷。人っ子一人いない道路をギター一本だけ持って歩く下津さん。そしてギターを手に入っていくのはお祭り騒ぎのスクランブル交差点。ワンカットで撮影されたこのMV、あまりにも、あまりにもカッコ良い。
君島大空 / 遠視のコントラルト
「午後の反射光」より
とんでもない一曲。イントロの、ギターのジャ~ン♪(表現よ)でいつも煙草の煙を吐き出すイメージ。グランジ、オルタナ溢れる熱いギターと冷たい声質との相性が良くて、たまりません。そして極めつけは歌詞。"容易く色は変わって / 遠視のレンズ越しに消えた / どこまでゆくの? / もう止んだ雨の中に / 抑え込んだ笑みの影だけ残して / 焼きついたままの化石した景色を / ただ見ているまだ見ている / 反射した光の果てを かすめて消えてゆく" この繊細な情景描写には震えました。逆立ちしてもこんな言葉出てこない。
The Japanese House / Maybe You're the Reason
「Good at Falling」より
朝の音。ジャケットの通りスケールが大きくて、乾いていて、大好きな音です。間奏の部分が特に好き。曲の持つ景色が広がり続けるところも良いです。
Greyson Chance / yours
「portraits」より
こちらも圧倒的な朝の音。からっと乾いた音が気持ち良くてよく出勤時に聴いていました。
Sam Smith / How Do You Sleep?
解放しましたね…! バラードの印象が強くはありますが、わりと昔からコンスタントにダンスナンバーはリリースしていたように思います。そしてどちらかといえばそちらの面に惹かれていたのでこの曲はドンピシャに刺さりました。MVで踊りまくっている姿が好き。
Weyes Blood / Movies
「Titanic Rising」より
新時代のクラシック、とでも呼べば良いのでしょうか。古典的でありながら非常に未来的で、あまりにも壮大。わたしは、このような出会いがあるからディグることをやめられないのです。
TAWINGS / 水仙
2019年で一番ときめいた曲かもしれません。曲がはじまってしばらくは単調なのに、この先に絶対なにかあると思わせるような音。こんなのどうやっているんだろう…。そしてほのかに香っていたシューゲイザーが間奏で花開く気持ちよさ。やみつきです。
HAPPY / Naked Mind
「High Planet Cruise」より
名盤。このアルバムから一曲選べなんて、誰がそんな酷いこと決めたんだ…!(←私です)どうしても2019年について書く上でこのアルバムを外すことは出来なかったので一曲選んだのですが、どの曲も素晴らしいです。ダイヤモンドかオパールか、みたいな話。音に身を任せるのがとにかく気持ち良いアルバムで、今のHAPPYはこんなに純粋なのかと感動しました。この先何年も聴き続けるんだろうなと確信しています。
The Chemical Brothers / Eve of Destruction
「No Geography」より
これも名盤…!選ぶのに苦労しましたが、ゆるふわギャングが参加しているのでこの曲にしました。驚きましたね。
808 State / Tokyo Tokyo
「Transmission Suite」より
衝撃でした(笑) アナウンス…その手があったか…。にしてもかっこいいですよね、この曲。癖になる。アルバム自体かっこよくてよく聴いていました。某ACIDなANDROID(隠れてない)で聴いた覚えがあるような音にニヤニヤ。
FKA twigs / fallen alien
「MAGDALENE」より
戻ってきてくれて本当に嬉しいです。しかも遥かにパワーアップしている。こんなに嬉しいことはありません。私はFKA twigsの二面性がとても好きです。神々しく俗っぽい、あどけなく淫ら、脆く強い。特にこの曲でその二面性が存分に発揮されているように思います。
Billie Eilish / bad guy
「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」より
2019年について書く上で欠かせませんね。こういう楽しい曲が売れていくのが良い時代だなぁと思います。
Pom Poko / Leg Day
まず先にこのバンドを紹介させてください。彼らはノルウェー出身の四人組バンド。バンド名はジブリの名作「平成狸合戦ぽんぽこ」から取ったそうな。…この時点でもう好きです(笑)ジャケットも謎。なんか好き。 曲の絶妙なポップさも好き。不思議なんだけど、なぜか解明したいとは思わないし、その不思議さを何も考えず楽しめる曲、です!好き!!!
ドミコ / My Body is Dead
「Nice Body?」より
ロックンロールな感じ。"足はまっ白いクラムチャウダー"という歌詞が衝撃でした。
BLACKPINK / Kill This Love
コーチェラのパフォーマンス最高でしたね…!ロゼの歌唱力がこの曲で爆発している気がします。曲調がマーチング風に変わるところで毎度テンションが爆上がりします。
RAMMSTEIN / DEUTSCHLAND
「RAMMSTEIN」より
問答無用でかっこいい。圧倒的にかっこいい。
HYDE / TWO FACE
「anti」より
最近になってようやくantiを聴き始めた(本当にすみません)のですがかっこいいですね…! 特にTWO FACEがお気に入り。ゴリッゴリのサウンドにキッズの血が騒ぎます。ORDINARY WORLDだけはリリース以降ずっと聴いていて、何度も支えられました。原曲を聴いたことがなかったので、はじめて聴いたときはコードの展開にひっかかる部分があったのですが、聴き終わると曲が持つ説得力が強く、それも含めて納得した思い出です。
TENDRE / CHOICE
音づくりが面白く、それをこうも美しくきれいに纏めていることに感服。危うい緊張感と安らぎの共存が好きです。
椎名林檎 / TOKYO
「三毒史」より
2019年も林檎様に存分に楽しませていただいた一年でありました。
Answer to Remember / Still So What feat. ATRband
「Answer to Remember」より
一番好きなジャズドラマーである石若駿さんのソロプロジェクト。これも名盤!単純にこの曲を一番聴いたので選びましたが、KID FRESINOとのコラボも胸アツでした。このグルーヴがたまらないな。踊れる曲が好きだなぁと改めて思ったアルバムでした。
WONK / Sweeter, More Bitter
「Moon Dance」より
大好き。ファンクなグルーヴ。初めてライヴにも行きました。楽しかった! WONKという世界観の中での振り幅がとても広いバンドだなあと思います。新しい地図の香取慎吾さんとのコラボもリリースされて、これからもっと売れていくのでしょうね。楽しみ!
millennium parade / lost and found
millennium paradeにときめき続けた2019年でした。Veil、Plankton、Stay!!!、そしてlost and foundとどの曲も楽しかったです。特にVeilを一番最初に聴いたときのときめきは凄かったですね。ワクワクするものが始まる…!という感じ。しかしlost and foundは菅原小春さんとのMVやDiorとのコラボも合わせて特別な一曲だと思ったので選びました。曲の持つ爆発的なエネルギーに2020年の期待を寄せずにはいられません。
King Gnu / 白日
良いよね…。2019年を象徴する曲のひとつだと思います。この曲の素晴らしいところはどこから書けば良いのかわからないし、すべて素晴らしいのですが。やはり、一番はこれだけ面白いものを一曲に、そしてわりと聴きやすく纏めてしまえたことにあると思います。きっと誰もが自分に降ろして考えてしまうような歌詞をあのグルーヴや様々な仕掛けで重くさせていないところが本当に凄いです。
優河 / めぐる
いい曲、という言葉が似あう曲。優河さんのまろみのある歌声が染みわたります。この曲で優河さんを知ったのですが、すばらしい歌声ですね。柔らかく芯があって、耳を引き付けられずにはいられない歌声。好きです。わたしはこの曲を聴いていると、こころの中の散らかったすべてがあるべきところに収まるような、…収まらなくても。収めていたいな、という感覚になります。歌詞の言葉選びも素朴でありながら美しく、情景や空気が伝わってくる…いい曲、以外なんと言えましょうか。私個人も、世間も、色んなことがあった2019年の結びにふさわしく、2020年にも繋がる曲だと思って選びました。
---番外編---
THE NOVEMBERS - ANGELS
† THE NOVEMBERS 「ANGELS」 Limited Full Streaming †
サブスクではこのアルバムは聴けないようなのでプレイリストに入れられなかったのですが、2019年にリリースされたアルバムの中ではかなり、もしかしたら最も聴いたアルバムかもしれません。衝撃的でした。邦楽とか、洋楽とか、ジャンルとか、そういうものすべてがどうでも良く思えるカッコよさ。ゾクゾクする。レコ発には行けなかったので次のツアーに行きます!楽しみ。ライヴ盤(ちゃっかり買いました◎)に収録されていた「またお互いに良い時間を過ごして、良い顔で会いましょう」というMCがとても素敵だなあと思います。良い時間を過ごしていたいですね。
おわりに
2018年に続いて今年もやってみました。曲数は絞ったものの、書いていて楽しかったです!2019年、ほんと良かったですね。今回は曲数が少ないので省いたのですが、カヴァーやリミックスも楽しかったなあという印象です。
半年ほど前から、音楽について文章を書くことに葛藤というか、なんだかもやもやとしたものがあって。形のない音楽やライヴというものを言葉にすることに怖さを感じてしまって(謎の思考回路)私生活の慌ただしさも相まって書くことを避けていました。
ですが、やっぱり音楽を聴くこと、書くこと、どちらも…とても純粋な感情で好きだと思うし、楽しいです。
これからも無理せず、気負わず、書きたいと思ったことがあれば書いていたいな。
更新はかなりゆるやかになってしまいましたが、やっぱりこのブログという場があって良かったです。来年も書けますように。
ではこれにて。2020年も楽しみましょう!
最後までお読みいただいてありがとうございました◎