acid android in an alcove "ashes to ashes"

 

こんにちは。

近頃めっきり寒くなって参りましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

先日のalcoveから一か月以上が過ぎ、ラルクリスマスが近づいてきましたね。

alcoveについてはTwitterで楽しかったって呟きすぎてそろそろフォロワーさんにうざがられそうだなと恐怖を抱いているこの頃なのですが、もっかい言わせて。

超楽しかった。

しかし時間が経つと記憶が曖昧になってくるので(元々そんなに記憶していないのですが)、このあたりで一度まとめていこうと思います。

あくまでレポではなく個人的な感想なので、悪しからず。

 

f:id:akishochan:20181208095143j:image

はあ、お美しい…。

 

長くなったので目次をつくったよ。

 

 

 

Twitter・ブログまとめ

Twitter

 まず1日目終演後。

 

二日目終了後。

 

帰宅後。

 

セットリスト公開後。

 

 

ブログ

akishochan.hatenablog.com

akishochan.hatenablog.com

 

…改めてまとめるとすっごいやかましいですね!?

ブログは投稿するまでに何度か下書き保存したりしている間に冷静になっていくのですが、Twitterは感情のままに呟いている、というかむしろ叫んでいるので改めて読み返すとなんだか素の自分に近くて恥ずかしい。

鍵もかけていないのに色気がどうのこうのとか書いてて笑っちゃったんですけど、今思い出しても確かに色気ハンパなかった。

五十路の男性に抱く感情ではないことは重々承知していますが、もうyukihiroさん自身が年齢や性別を超えた領域におられるので良い、ですよね?

わたしが変態(!?)なのではなくて、あんなにカッコよくて魅力的なんだから仕方ないんだよ!

読めば読むほどツッコミどころが沢山なんですけれど、あのときの幸せに満ち溢れた感情を思い出して嬉しい。ブログも直後に書いたものは散らかってるけど熱量があるなあ。

Twitterは手軽に呟ける分、呟けば呟くほど過去に流れて行ってしまって、モーメントにまとめたりしない限りはいつか遡れなくなってしまうので、当ブログが消えない限りは何年後にでもあの幸せな二日間をありのまま思い出せるようにまとめました。

自分のツイートをブログにまとめた人なんて見たことないよ…。なんて自己満足の極みなんだろうと思うのですが(笑)ま、ええねん。趣味やから。all for me.

 

 

会場について

SPACE ODD / 東京都渋谷区

大都会トーキョーのシブヤでした。街中ギラギラだったね…。

渋谷の大きい横断歩道が最初の鬼門。大きい道から一本入ると少し落ち着いて、ライヴハウスの周辺は閑静な住宅街でした。

会場の構造はライブフロアが地下2階で、フロア後方と上手は地下1階部分がせり出しているような感じ。

ステージを前として上手前方でDJ、柱を挟んで後方は関係者席。フロア後方上部の地下1階も中は見えませんでしたがかなり人の気配を感じたので、関係者席として使っていたのかもしれませんね。

フロア上に照明とミラーボール有り。わりと後方にムービングがあって珍しかった。

DJセットの位置は上手の上部にある通路のようなところです。

 

DJアクト

楽しかった…! 

お気に入りの曲がたくさん出来ました。

セットリストと曲ごとの感想を少し書いてます。

 

そしてSpotifyにプレイリストが作ってあるのでリンクを貼っておきます。Spotifyは使ったことないんだよねという方はこれを機にダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

Apple Musicで一曲一曲ダウンロードしてセットリスト順に並べたプレイリストを作って、わーい!これでいつでもalcoveじゃ~!なんて喜んでいたときに公式がSpotifyで作ってくれていたことを知ってすっごい悲しかったんですからね…なんて無駄な時間を過ごしてしまったんだ。想像を遥かに超える公式の優しさ。ありがとう。

ACID ANDROIDはどうやらSpotify推しのようです。まだ使いこなせてはいませんが、これを機に徐々にSpotifyを使っていこうと思っています。

 

 

Day 1

yukihiro

David Bowie / Ashes to Ashes

会場の音が良かったので、頭のフレーズのピィン、という音(表現力求む)の揺らぎが気持ちいいのなんのって!素晴らしい二日間になる予感を感じました。この時点ではまだドキドキでございます。

Placebo / Taste in Men

ここで理性がぶっ飛びました。はじめて聴きましたがあまりにもドツボ。琴線撫でるなんて次元ではなく、琴線ぶん殴りでした。

この二日間で知った中で一番ハマったアーティストはプラシーボです。

bjork / Army of Me

プラシーボの衝撃と余韻に浸りながらのビョークでした。

久しく聴いていませんでしたがやっぱり好きだな。ビョークはライヴを見たことがあって、その鮮やかさが今も忘れられずにずっと残ってます。

Curve / missing link 

まさにアダルト・オルタナという感じの色気とダークなロックの共存。好き。

分厚いギターにToniのヴォーカルが乗っている感じがとても好み。

marilyn manson / The Horrible People Remix

まさかのジャズ!?と思っていたらマンソン様でした。

ゾクゾクする。好き。この曲は特に踊りました。

Nine Inch Nails / Heresy

この曲すっごい焦らしてきますね!?

サビまで一切解放させてくれない。ドSでかっこいい。

Meat Beat Manifest / Dog Star Man

イントロから好きが溢れました。

中毒性高し。興奮で息が上がっちゃって大変だった。

Nitzer Ebb / Control I'm Here

なぜか16分のビートをビシバシに感じて鳴ってないのに何で!?ってなったのを覚えています。面白かった。

当日どう鳴っていたかは覚えていませんが、音源を聴いているとLとRで交互に鳴るところが好き。

Depeche Mode / Behind the Wheel

予習済みその1。

やったー!yukihiroさんの影響で聴きはじめたデペッシュ・モード、絶対にalcoveで聴きたいと思っていたのです!この曲はずっと好きな音しかない。

The Smashing Pumpkins / 1979

絶対に聴いたことある…!どこで聴いたんだろう。その時も好きだと思った記憶だけ残ってました。

On a live wire right up off the street You and I should meetという歌詞がすごく好きです。電線の上で君と僕は会うべきって何!?刺激的…

The Cure / Friday I'm In Love (strengelove mix)

良い!曲もいいし歌詞もいい。 

月曜日の通勤時に聴いて金曜日まで頑張ろう!と気合を入れるのが最近のルーティンです。

キュアーはJust Like Heavenくらいしか聴いたことがなかったのですが、今回この曲を聴いてすっかりハマりました。strangelove mixはiTunesにもSpotifyにも無さそうですが、YouTubeにはあったので聴きたい方は探してみては。(いや音源買えよという話なんですけどね…)聴き比べるとけっこう違います。

Japan / The Art of Parties

予習済みその2。

alcoveの少し前にInstagramに載せてらしたので、これは聴いてこいよということなのかな?と思ってお勉強していきました。(多分違う)

聴いていると自然に体が動いて、好きだなあこの曲。このアルバムでは特にStill Life In Mobile Homesがお気に入りです。

 

登場時の演出は特に何もなく、いつの間にかそこにいた感じです。フロアの悲鳴に驚いて見上げると普通にyukihiroさんが立ってて超絶驚きました。スーパースターだからもっときらびやかに出てくるもんだと思ってた。

プレイ中はわりと頻繁にフロアを見渡していて緊張しましたね。そういえばヘッドフォンを使っていなかった(見えていないだけかも)ような気がしますが、どうやってたんだろう。

二日目はわかりませんが、一日目のyukihiroさんはご自分のDJ終了後しばらく上手後方に座って見ておられました。クリップか何かで無造作に髪を上げていたんですがもちろんあのスーパーロングヘアが収まりきるわけはなく、サイドでもっさもさになってました。そのもさもさ具合がとてもよろしかったです。

ただ足を組んで座ってフロアを見たり関係者の方かスタッフさんと話しているだけなのに空気が超アダルト。こちらがハヤシさんの音で踊っている間にいつのまにかいなくなってました。去り際がスマート。スマートアダルト。

元の曲を詳しく聴き込んでいたわけではないのでどこでどういじってたか、というのは詳しくわからなかったですが、すごく楽しいプレイでした! 

 

DJ ハヤシ

fad gadget / collapsing new people

この曲のMVを見たのですが、女性が無表情で吊るしたペリエの瓶を叩きまくるのがすごく面白くて一気に好きになりました。ヴォーカルは泥と羽にまみれているし、スクラップの車を叩きまくっている人もいるし、何なんでしょうこれは。こういう世界があったんだ…。

throbbing gristle / Hot on the Heels of Love

たまに入る高音のシンセが可愛いのに毒っ気があって良い。フレーズが難しくて拍子から振り落とされそうになります。ヴォーカルがすごくセクシー。

NEON / My Blues Is You

好きです。いろんなアクセントがあって面白いな~。

たまに一発後ろにひっかかる感じの音があるじゃないですか、もう表現力が無さ過ぎて絶対伝わってる気がしないんですけど(笑)そこが好き。

DAF / Der räuber und der prinz

やっぱりこの高音シンセが耳に残る。

たまに入るボーンという低音はティンパニ…?音の余韻が長いし減衰しないしでもなんかグワングワン歪んでるしで耳が大パニック。

金物も一体何の音なんでしょう(笑)何回聴いてもわからない。わからなさすぎて聴いているといつもニヤニヤしちゃいます。

Berserk In A Hayfield / Optical

メロディのシンセの音の動きがとても滑らかで、美しい音づくりです。

Explorer / Yellow Power

このシンセの和音の感じが好き。

Weltklang / VEB Heimat

あんまりにもHeimatを連呼するので意味を調べちゃいましたよ(笑)

ドイツ語で生まれ故郷、生まれ育った家、という意味があるらしいです。

DAF / Kebabträume

この曲好き!

この無機質な感じの打ち込みに勢い強めのヴォーカルが乗ってるのが好みです。ドラムも気持ちいい。

聴きながらいつもデタラメドイツ語で叫んでます。Deutschland, Deutschland, alles ist vorbei!

Beatmixer / The Beatmixer

この曲をループにして聴くのにハマってます。

なにか作業をしながら聴いてるとノリノリでできちゃうから楽しい。

LB / Superbad

聴きながら街を歩くと、秘密のミッションを与えられたスパイのような気持ちになります(笑)好き。

Kraftwerk / Home Computer(3-D)

この曲、というかクラフトワークに言えることなのですがこの中毒性はいったい何…?

ずっと聴いていると脳を弄られているような気分になる。でも不快じゃなく、少しの恐怖とそれに勝る興味。

YELLOW MAGIC ORCHESTRA / 灯 Light in Darkness

ハヤシさんのセットリストの中で一番聴いているのはこの曲です。

インストゥルメンタルなので詞はついていないけど、むしろインストだからこそメッセージ性が強い一曲。スケールがとても大きい。

宇宙船なんかのガラス越しに地球が壊れていくのを見ているような現実味のない強烈な残酷さも感じるし、花が芽吹く様子を早送りで見ているような気もするし。繰り返されるいのちの営みとか、そういうことも思う。絵でも写真でも小説でもなく、実体のない音楽という芸術でしか成しえない表現。灯 Light in Darkness。絶望の中のちいさな希望はこんな音をしているのかもしれない。これは凄い曲と出会ってしまったなあ…。これからずっと何年も、この曲を聴くたび、思い出すたびにいろんな想像をするのでしょうね。

何だか最近感受性が暴走気味で、この曲を聴きながら海を見たり道行くひとを見ているとちょっと泣きそうになる今日この頃です。今も海辺の喫茶店でゆったりと飛ぶ鳥を見ながら聴いてこれを書いていますが、けっこう泣きそう。たばこを吸って誤魔化さなくちゃ(わかる人にはわかるネタ。笑)

先述の通りサウンドはすごく良くて、特にこの曲の中でブイブイ動くベースラインがとてもかっこいいです。YMOは君に胸キュンとライディーンくらいしか知らなかったので、もっと他の曲も聴いていこうと思いました!

高橋幸宏 / Glass

YMOの高橋さんの一曲。

サックスがかっこいいし、この気だるげなヴォーカルも好きです。

短いギターソロなのに手負いの獣の叫びのような音が心に突き刺さる。

Robert Gorl / mit dir

この音作りがすごく好きです。

低音の抜け感がとても好み。うまい表現がみつかりませんが、雑味が無くて純度が高く、透き通った低音。

 

想像以上にダークなエレクトロですっごく楽しかった!

キャッチーないくつかの高音シンセがすごく耳に残ってます。

POLYSICSの音楽性のイメージでしたが、こういう側面もある方なんですね。とてもカッコよかったです!

選曲はとにかく面白い曲ばかりで、特にYMOはこの先何年も引きずりそうです。

またクラフトワーク(来日決まりましたね)はこれまで興味はあったものの聴いてこなかったので、これをきっかけに聴き始めております。

というか、そもそもこういう曲たちをほぼ聴いてこなかったから新しい世界で面白かった。

知らない!面白い!もっと聴かせて!の連続で、あっという間のDJタイムでした。

今回は真面目バージョンだったようなので、普段のプレイがどんな感じなのかまた体験しに行こうと思います!

 

 

Day 2

yukihiro

David Bowie / 'Tis a Pity She Was a Whore

デヴィッド・ボウイ最後のアルバム「★(Blackstar)」の二曲目に収録されている曲です。ヴォーカルは勿論、讃美歌のようなコーラスや自由すぎるサックスが印象的なこの曲ですが、最初から最後まで同じパターンを叩き続けるドラムがとても良い。すごく好きな曲です。

Massive Attack / Daydreaming (brixton bass mix)

予習済みその3。

なんとなくかけるかもな、と思っていた曲だったので嬉しかったです。

この曲からライまでがずっとアダルトでございました。

Portishead / Strangers

好きです。

こう…ステージ後方から照明を浴びて踊っているシルエットを見てる、みたいな音。

Maddona / Erotica

歌詞はもちろん、音が性的。

Rhye / The fall

まさかのライ!この曲は元々好きで聴いていたのでとても驚きました。

どのパートも一切派手なことはしていない曲なんだけど、絶妙な塩梅の組み合わせ。

ラッパの使い方がこれまた良い。ストリングスのピチカートに入っていくところは聴くたびにアァア〜!ってなる。ストリングスが駆けあがるのを繰り返すところも好きです。

この曲を聴いているとピアノを弾きたくなるなあ…。

Lenny Kravitz / It ain't over 'til it's over

まさかここで!この曲が来るとはね!?

改めて良い音で、特別な環境で聴く名曲はすごく良いものでした。

ヴォーカルにエフェクトがかかるところがすごくくっきり聴こえて最高でした!

Bomb the bass / 1 to 1 religion (Mr Lawrence remix)

このヴォーカルの、ちょっとかさついた声が好きです。

ドラムの音が小さくて、ベースがすごく前に出てくるバランスで作られているのですがそこがとてもカッコいいです。

Radiohead / No Surprises

気持ちよかった…。

ただ歌詞が衝撃的。特にA job that slowly kills you(君をゆっくりと殺す仕事)は読んだときに血の気が引きました。何だそれ。歌詞を知らずに聴いていたときはもの悲しいけど美しい曲だなと思っていましたが、理解してから聴き直すととても悲しい。皮肉なのはこの曲の美しさが絶望感を後押ししているところ。絶望感、無力感、そういうものを強く感じます。ヴォーカルの後ろで歌われるlet me out of here(僕をここから出して)という詞はこの状況から死をもって救われたいということなのか、それともただ助けてと言っているのか、これはそれぞれの解釈ですがどちらなんでしょうね。歌詞も含めて凄い曲だ…。

Nine Inch Nails / Closer

Twitterにも書きましたがイントロでArctic MonkeysのDo I Wanna Know?だと思ってたら全然違いました。このイントロのドラム(BPMの違いと打ち込みと生という違いはありますが)でどちらを思い浮かべるかは世代の差なのでしょう。

音がとにかく全部カッコよくて、alcoveが終わってから一番聴いているのはダントツでこの曲です。カッコいい。何がどうとかじゃなく、全てがカッコいい。

UNKLE / Nursery Rhyme

イントロのギターがとにかく良い。

暴力的なドラムがどんどん理性を奪いますが、2分56秒で一旦止まってそこからまた更に熱を上げていくのがすごく良いです。

The Stone Roses / Begging you

めっちゃ踊りました。大好きです。

運転しながら聴くと気持ちいい。

My Bloody Valentine / Soon

シューゲイザーってほんといいな…。

今思えばなんて贅沢なんだという話ですが、マイブラを名前しか知らないままライヴを観たことがあります。当時はよくわかんないけどなんか凄いバンドだなと思ったまま聴かず五年後にこんなところでまさかの再会でした。やっと聴く側のわたしが追いついてきたようで今はとても好きです。

 

二日目はyukihiroさんを見る余裕が全く無かった…。曲が好みすぎました。

改めて二日間のセットリストを見てみると、その幅広さに驚かされます。これもあくまで一部の一部なんでしょうね。

また、DJ終了後片付けるyukihiroさんをみんなで見守るという貴重な体験もしました(笑)

初参加なのでこれまでがどうだったかは知りませんが、このちょっとラフな感じもalcoveなのかな、と勝手に認識しています。

個人的な話ですが、二日通してyukihiroさんのセットリストの中には10代のときにノリと勢いだけで行ったフジロック2013で見たアーティストが沢山いました。もしかして自分の音楽史はとても良いもので、またこのalcoveに辿り着いたのも必然だったのかもなぁなんて考えたり。自分の音楽史を振り返ると、ラルクに出会ったこととフジロックに行ったことが大きなターニングポイントです。 そりゃ感動するよね。そして三つ目のターニングポイントは、このalcove。

 

Yui Onodera

Diamond Version / This Black Action (feat.Leslie Winer)

この腹に響く低音が良かった。

Manuel Tur / Flux

こういう単調なリズムのループにハマると興奮して息苦しくなる。それがまた好き。

George FitzGerald / Frieda

メチャクチャ好きです。私がエレクトロに求めているものがすべて入ってる。

リズムだけじゃなくて流線型のフレーズもあってめまぐるしい展開もあって良いです。

Baaba Maal / Fulani Rock (Henrik Schwarz remix)

これは卑怯〜!!!楽しいに決まってる。

こういう音楽をなんて呼べばいいんだろう。燃え盛る炎を囲みながら屈強な男たちが踊っていそうな音楽、という表現しか出来ないのですが(笑)それでいてクールなエレクトロの要素もあってすごくカッコいい一曲。

この曲を入れて来たセンスに脱帽です。音楽って!楽しいよね!!って思いながら聴いてました。

Durante / Split Wick

この曲以降のビートのハマり具合が凄かったですね!

静かに、しかし確実に温度を上げていったフロアは今思い出しても楽しい。

改めて聴くと複雑なリズムがあったり派手な音があるわけでもないのにこんなに上がるなんて凄い曲だなと思います。

George FitzGerald & bonobo / Outgrown

イントロは静かだけど、オノデラさんのチョイスなら超かっこいいビートの曲なんでしょ?と思ったら。

超かっこいいビートだけじゃなく美しいメロディも付いてくるという最高の裏切り。

更にそのふたつが合わさってうねるように音楽が広がるのが楽しい。

オノデラさんのセットリストの中で唯一知ってたアーティストがbonoboでした。でもこの曲ははじめて聴いたなあ。

Frank Wiedemann / Moorthon Ⅱ

あの…もうかっこよすぎて言葉では言い表せません。ここがいいとかこの音が好きとか、そういうレベルではない。メッチャクチャかっこいい。あえて言うなら電子チェンバロみたいな音(表現よ)が特に好きだなと思いましたが、もうそういう次元ではない。こんなにカッコいい曲を聴いて理性なんか保てるわけがない。

Ten Walls / Walking with Elephants

テューバ!まさかのテューバ!!

会場ではもう興奮しすぎて知能レベルが赤ちゃんだったので超カッコよかった!ということしか覚えていないのですが、こんなにクールにテューバを使っている曲を聴くのははじめてです。

Gonno / ACDise #2

この単調なパターンでここまで聴かせるかという半端ない一曲。

もっと聴いていたかった…。

 

メチャクチャ楽しかったです。いやー、凄かったですね。曲は聴いていたけど、DJとしてどういうプレイになるのかあまり想像がついていなかったのですが最高にカッコよかった~!

最初の方は面白いな〜と思いながら楽しく聴いて軽く体も動いて、という感じでしたが気付けば何も考えられなくなるほどトリップしていました。

来る!と思ったタイミングでダイレクトに差し込まれるビートが気持ちよすぎてずっと聴いていたかったです。

周りの方を見ていても、最初は静かに楽しまれていた方も最後はみんな身体が動いていてすごく楽しかったな!

またイベントがあれば行きたいです。

すごく幸せな週末になりました!

 

ACID ANDROIDライヴ

まずはセットリストから。 

Day1

ahes

gardens of babylon

let's dance

daze

relation

double dare

unsaid

a moon tonight

ashes to ashes

chill

gravity wall

the end of sequence code

violent parede

violator

 

Day2

echo

imagining noises

gamble

dress

roses

unsaid

a moon tonight

ashes to ashes

chill

chaotic equal thing

let's dance

violent parede

violator

ashes

 

ahsesで始まりashesで終わる、ひとつの物語を二日間で前編・後編に分けたようなセットリスト。

二日でセットリストをがらりと変えてきたことと、alcoveというイベントの中のひとつのライヴであるにも関わらず、ワンマンに近い時間のライヴをやってくれたこと、両方とても嬉しかったです。

 

ライヴ前から書いていた通り、興奮のあまり記憶はほとんど残っておりません(笑)

覚えていることを少し書いていきますが、二日間の記憶はごちゃ混ぜになっていると思います。

  

ライヴから時間が経ったいま何を一番に思い出すかと考えると、やはりAshes To Ashesのカヴァーです。

あの切なく思いがこもった歌声は、きっともう二度と聴くことは叶わないでしょう。

あの二日間、SPACE ODDにいた人々の心の中にしか残らない、素晴らしくて、せつなくて、震えるような美しいカヴァーでした。

ライヴハウスのあの空間が天井までyukihiroさんの思いで満たされて、耳から、肌から、いろんな感情が流れ込んでくるようだったなと思い出します。

こういう想いになれるのはライヴならではですね。

一日目のイントロの瞬間、まさかカヴァーをするとは思っていなかったので本当に驚きました。イントロは緊張感のあるアレンジで、勿論オリジナルも大好きなんですがこれもいいですね。一日目はほんっとに心の底から驚いていたのでイントロのフレーズの間はまばたきも、呼吸すらも出来ませんでしたよ(笑)

そんな衝撃で聴いてるどころではなかった一日目でしたが、その分二日目にしっかり聴いて、心に刻むことができてよかったです。

ヴォーカルの最初のフレーズはファルセットじゃないですか。だからyukihiroさんのファルセット!?と思ってたけどいろいろ被さっていたから結局どちらを歌っていたのか二日ともわからなかったなあ。オクターブ下かなと思いながら聴いていましたが、いかがでしょうかyukihiroさん。

ほぼ動かず、とにかく丁寧に、大切に歌い込まれていたように思います。動きといえば時々顔が傾いていたのは見えたけど、おそらくそれくらい。

ライヴ後に改めて原曲を聴いてみると所々の優しげな力の抜けた歌い方が近くて、改めてリスペクトが詰まったカヴァーであったことを実感します。

あ、もう二度と聴くことは叶わない…なんて書きましたが、いつでもライヴで演奏してくれていいんですからね!むしろ音源化してくれたっていいんですからねー!

 

次に思い出すのはa moon tonight

これはライヴ前のわたしのツイートです。

聴けたよ!!!!!!!!

このツイートをした日のわたしを抱きしめたい気持ちでいっぱいです。

ねえ、未来のわたしは大好きなACID ANDROIDのライヴに行けただけじゃなく、大好きなa moon tonightを聴いたよ…!

けっこうアレンジは加えられていましたが、すぐにわかりました。これまでライヴではほぼ演奏していないということもなんとなくわかっていたので、自分の耳を疑いながらイントロを聴いていましたがヴォーカルが入った瞬間にやっぱり大好きなa moon tonightで涙が出そうでした。

わたしの数えるのは不可能なほどの曲が入っているiTunesのトップ25に入るほどたくさん聴いて、大好きな曲なのです。

生で聴くと、高めのメロディに上ずる甘やかな声がa moon tonightを聴いているんだなあと実感させられて良かった。

ライヴでこの曲を聴きながらたくさんのつらかったこと、行き場のない怒りや苦しみがすべて浄化されていった気がします。

yukihiroさん、この曲を作ってくれて、聴かせてくれて本当にありがとう。

夜行の車窓からという記事で、身体を透過して澱みを浄化していくようなサウンドと書いていた自分の表現に驚いた。

まさにそんな感じです。

ラルカジノのTRUSTの演出で板状や流線形のレーザーがあったじゃないですか、あれが薄い金色になったような感じの音だったな。

月の光のように柔らかいけど直線的で、冷たさと内側のほのかな暖かさが共存する感じ。そんな音が五臓六腑、細胞すべてに染み渡る幸せなひとときでした。

普段、つらくて音楽を聴くのもしんどいなと思ったり、全部めちゃくちゃにしてやりたいほど怒りが止まらない時でも、この曲はいつもすっと心の隙間に入って落ち着かせてくれるんですよね。つらいときだけでなくハッピーなときも寄り添ってくれて、ほんとうに不思議な曲。

自分にとってすごく大切でお守りのような曲だったんですが、ライヴで二日共に聴いてさらに特別な曲になりました。

 

unsaid

345ちゃん(で、いいですよね?)が歌うunsaidでした。

yukihiroさん、ぜひとも音源を!ください…!

というか音源化しないなんて時雨ファンが黙っていないのではないでしょうか!?

原曲のunsaidも好きですがこれはこれで!めっちゃイイ!浮遊感が好き。

照明が絵の具を出したような綺麗な青だった記憶があります。あまりにも心地よくてぼうっと照明を見ながら音に揺られていました。

詞もついていたようだけど全く聴き取れなくて、というかサウンドに浸っていてあまり詞がどうとか考えてなかったな。歌詞も知りたいのであの…リリースを…どうにかお願いしますよ…。

unsaidの名の通り、yukihiroさんが言わない(歌わない)という発想が面白いです。

そしてこの曲ではギターを弾かれましたね。

少し後ろに下がって俯いて、楽器隊の一員のように淡々とギターを弾かれていました。

ギターをスタッフさんに外されるときの、体をひねる動きや散らばる髪にすら色気があった。

Instagramにアップされていたジャガーの弦が三本しかないことに気付いたときはもうyukihiroさんがyukihiroさんすぎて大笑いしました(笑)そういうところ好きだわあ。

ところで、yukihiroさんが弦の少ないギターを弾いてたバンドっていつの話なんだろう。まだまだ知らないことだらけです。

 

dress

お色気大爆発でした…。

「赤いドレス」のヴォーカルの色っぽさが耳から離れません。

赤のカ、kAと レのrEの母音だけが上ずって少し掠れてすっごい色っぽ、いやもうエロかった。性的だった。

 

gravity wall

ドラムとんでもなくカッコいいなって思った記憶。ずっと思っていたけど特に強く思ったのがおそらくこの曲でした。

 

chill

chillもすっごく好きな曲なので嬉しかった〜!

特に二日目のchillの解放感は凄かったですよね。yukihiroさんもフロアもこの曲でガラッとカラーが変わって、フロアはもともと熱かったけどここから更に温度を上げていった感じ。

 

chaotic equal thing

この曲の中毒性は凄まじいものがありますね。

かろうじて残っていた理性が打ち砕かれた。

 

let's dance

踊り狂った!!!

いつのまにかジャンプして拳を突き上げていて、音で体を掴まれて揺さぶられている感じ。

音と虹色の照明が網膜から脳に突き刺さってすごく気持ちよかったです!

メッチャクチャ楽しかったなー!!!

 

violent parade

ライヴ映え半端ないですねこの曲。超楽しかった。

yukihiroさんもわりとお暴れになっていた記憶。でもこちらも暴れていたのであんまり見てません。照明がたまにストロボだった気がする。

 

violator

聴けてよかった…!

ACID ANDROIDのライヴに興味を持ったのはこの曲の映像を見たことがきっかけです。

Twitterにも書いたんですが、この曲に関してほんっとうに!照明さんに!お礼を申し上げたい!!

青いムービングが前後に動いてyukihiroさんがシルエットになったりハッキリ見えたりが繰り返される中、watching blue skyのところでドンピシャでお顔がハッキリ見えてありがとう〜!!!!!と心の中で叫びました(笑)

あの高らかに歌うお姿、そしてお顔が見られたらいいなぁとちょっぴり期待していたので、無事肉眼で見ることができてよかったです。

この曲いいなあ。すごくいい。大好き。

曲終わりで二日共に手をグッ、パッと高らかに上げてハケていかれました。

 

二日目、さんっざん暴れて燃えて感動して興奮のあまりぼうっとしているとviolator終わりでyukihiroさんが一旦ハケて、ん?と思っていたけど楽器隊はステージに残っていて、やっぱりyukihiroさんも戻ってきてashes。

あの時はなんでハケた?と思っていたけど、今思えばashesの前に一区切りあったのはすごく良かったと思います。むしろ一呼吸置かせてくれたからこそ、しっかりとashesを堪能することができました。

 

ashes

まず一日目の始まった…!というゾクゾクするような高揚。

この曲がライヴで聴くACID ANDROIDのはじめての記念すべき曲になりました。

 

そして二日目、最後のashes。

一日目と同じ曲のはずなのに、見えた景色も感情も、全く違うものでした。

ああ、もうこれで幸せな二日間が終わりなんだなあという充足感とさみしさでいっぱいで、残りのページがあと少ししかない本をことさらゆっくりと読むような気持ちで味わいました。

 

そうして終演を迎えたalcove。

最後、こちらから見えなくなるほど深々と頭を下げたyukihiroさんの姿に思わずずっと我慢していた涙が溢れました。

yukihiroさんのことが好きだなと、2日間で一番強く思った瞬間です。

このライヴに参加できて本当によかった。

 

yukihiroさん備忘録。

どの曲かもう覚えていませんが、鬱陶しそうに髪を払う仕草がいちいちカッコよくて色っぽくて、見るたびにヒャアー!と心の中で叫んでおりました(笑)頭を左右に揺すって髪を払ったり、あの美しい手で払ったり。ただそれだけなんですけど、あれだけ長いとただの髪も少しの動きで羽衣のように表情を変えて美しいものですね。

髪型は1日目はフワッフワ、2日目は綺麗なストレート…に見えていましたが、毛先だけ巻かれていたという情報も。渋谷の綺麗なお姉様スタイル。1日目はほぼ金髪に見えていたのに2日目は少し落ち着いた色に見えて、二日で二度おいしい。

そして歌いながらときどき眉間に寄るしわがたまらなく色気があって、人のしわを好きになるという人生ではじめての体験をしました(笑)

2日共にyukihiroさんの姿は人々の隙間からたまにしか見えなかったのですが、肩がすっごく細くて骨が小さい。パーカーがビッグシルエット(に見えていたけどSpotifyの写真を見る限りそうでもなさそう、ただyukihiroさんが規格外に細いのかも)なせいか、布が肩からすとんとほぼ直角に落ちていました。

全体的に肉がついていないというのもあるけど、そもそもの骨格なんだろうな。すごく美しい骨格です。これまで画像や映像を見たり、L'Arc〜en〜Cielやgeek sleep sheepのライヴで見てはいるんですけど過去最高に近かった今回、想像を絶する細さでした。あの恐ろしい程の細さは生で見ないとわからないですね。それもせいぜい胸から上だけ見てこの感想なので、足なんかすっごく細いんだろうな。

たまにお顔が見えたと思ったら目線が鋭くて、薄くメイクもしていたんでしょうか?眉頭の下の丁度ノーズシャドウを入れる部分のくぼみがすごく綺麗だったのが印象に残っています。yukihiroさんのあの部分が好きなんですよ。誰かわかって。

目が想像よりすっごく大きく見えたのはメイクなのか錯覚なのか目力の強さ故なのか。

あの眼差しの強さ、照明が暴れる中ぎらぎらと光っていた眼が忘れられません。

そしてyukihiroさんはすごく細眉が似合う!もうずっと細眉のままでいてほしいです。

あと物議を醸したあの服!肉眼では確認できなかったのですが2日目はけしからんデザインのお洋服をお召しになっていたそうで。なんだそれ!見せてよ!!

まあステージって暑いもんね。通気性大事だよね。胸元から風を通していくスタイルとはこれまた斬新。

…見たかったあぁTT 見たかったよおお…涙

 

いつだったか、ライヴに行く前にどこかで「yukihiroさんの体の中にビートが詰まっていて、それが溢れ出してフロアを揺らしているように見える」と書いたことがあるのですが、実際にライヴを体験してみた結果やっぱりそうでした。

何かの曲で身体を動かしたyukihiroさんを見てそう思ったんだよなあ…violent paradeだったかなあ。なんの曲でどんな動きだったのか全然もう覚えていませんが(笑)

ACID ANDROIDのボディの中には高圧でビートが詰め込まれていて、そのビートが溢れ出してフロアを突き刺したときの熱狂がたまらなく気持ちよかった。 これも実際にライヴに行かないとわからなかったことです。行ってよかった。

 

 

おわりに

とても楽しい二日間でした。

たくさんの曲に出会わせてくれて、かつ踊らせてくれたハヤシさん、Yui Onoderaさん、すてきな演出で心を鷲掴みにしてくれた照明さん、素晴らしい音に酔わせてくれた音響さん、美味しいジンバックを作ってくれたバーテンさんを始め会場スタッフの皆さん、イベンターさん、事務所の皆さん。デヴィッド・ボウイ

そして、yukihiroさん。

素敵なイベントに参加できてすごく幸せでした。ありがとう。

 

普段は普通に生活をしているとなかなか全く知らない音楽に触れる機会というのは少ないですが、こういうイベントでいろんな音に触れると自分の音楽の世界がグッと広がって、より豊かになった気がします。また次回があればぜひ行きたい!

 

今回alcove、そしてACID ANDROIDのライヴへの参加は初めてでしたし、これまでの歴史をなんとなく後追いでは知っていますがリアルタイムで、ライヴに行って肌で感じてきたわけではありません。勿論存在は知っていましたし、いくつかの曲を聴いてはいましたが本格的に聴き込み始めたのは今年からで、わたしはいわゆる新規のファンです。なので知らないことだらけですし、音楽についてもまだまだ無知なのでこれを読んだ方の中にはトンチンカンなこと書いてるなと感じた方もたくさんおられたかと思います。

これからもっとライヴに行って、音楽について更に知識を得た数年後の自分が読み返したらなんだかよくわからんことを書いてるなあと思うのかもしれません。既に自分の語彙力のなさに笑っちゃってるくらいなので(笑)でもとにかくライヴに行って、また曲を聴いて今の私はこう感じたということを残しておきたくてこの記事を書きました。

 

ここまで色々書いてきましたが、本当にとにかく楽しかったというそれだけです。

そして、これからのACID ANDROIDを見続けていきたいなと思った二日間でした。

とにかく、まずは2019 #1のツアーです!

大阪!ファイナル六本木!楽しみで仕方ないよ。

 

では、これにてalcoveについて書くのは一旦終わりにしたいと思います。

読みづらいところも多々あったかと思いますが、お読みいただいただいてありがとうございました。

 

最後にもう一回言わせて。

超楽しかったー!