cradle
L'Arc〜en〜Ciel / cradle
特にcradleは別格で好きです
cradleという単語を訳すと「ゆりかご」になるのですが
この曲を聴くとどんな場所にいてもゆりかごの中にいるように安らげて
覚えてもいない場所の懐かしさに涙が出そうになる
最初のスクラッチからもうたまらない
機械的なのに自然で 波のように実体も規則性もなくて 一気に曲の空気に飲まれる
あとベースラインがね もう これぞラルク！！
普通はこういうミドルテンポの曲でここまでベースライン動かせない
なのにサビでいきなり全音符だったりするし(楽譜見てないけど二分音符二分音符全音符ですよねたぶん知らんけど)
たまらない ほんとたまらない
後半ギターソロの裏でベースソロかってくらいフレーズが動くところも好き
ドラムもyukihiro曲だから当たり前なんですけどもうめっちゃいいですよね
フィルインも最低限なのにちゃんと主張してて
「過去も未来も何も無い」
という詞が響く中秒針のように刻まれるドラムが大好きです
ボーカルは罪深いほどに表現力の塊
神のように達観していて子供のように無邪気
そんな表現力ありなんですか？ねえ 好きです
そしてギター！！！ギター！！！！！
けんちゃん！！！！！！！
…私やっぱりケンちゃんのギターが大好きです
このギターソロめっちゃよくない？
アコギソロの頭の音で毎回泣きそうになる
hydeの歌が母の声だとしたら このソロは父の声
深い海の中で差し込む陽の光が揺れているのを見ているよう
いつもこのアコギソロはね 目を閉じて聞くのです
とても幸せな音がする
後半のエレキに戻ってからのソロも雄大なフレーズで心地よいのにベースと絡み合って音楽として前に進んで 深い海の中から大きな波の流れに乗って泳ぎだす感覚があります
さりげなく絡み合うシンセも絶妙で cradleという曲はラルクの中で異色なのに 曲が纏う空気がどうしようもなく強くL'Arc〜en〜Cielの色をしているのはなんでだろう？？
どういうイメージでこの曲を作ったのかわからないけど
ゆりかごの中でまどろむ意識と 微かに聞こえる生活音や話し声が思い浮かびます
もしくは海の中 死にゆく前の朦朧とした意識
まさにゆりかご まさにcradle
cradleと言えばTHE NOVEMBERSのカバーでも話題になりましたね
最初から終わりまで夢のように美しい音ばかりなのに
妙に生々しく作られたベースの音がとても気に入りました
曲全体にかかっているエフェクトの効果もあるんだろうけど
人間が消えた世界で壊れたコンポから流れ続けているような
懐かしくて 不思議で でもちゃんと美しい曲に仕上がっていますね
この曲 ラルクを好きになった頃はまだ良さがわからなくて
大人になってからウワー！？！？って叫びたいくらいの良さに気づいてしまった
大好きな曲です！
